商品開発ご担当者様の中で、グラフィックやパッケージデザインを「なんとなくかっこよく作ってくれ」などと言って、地方の印刷会社のデザイン担当に任せた経験はないでしょうか?
実は商品開発において、これはタブーです。膨大な時間をかけて商品の質をあげるための研究開発をするのに、最終の落とし所のデザインという工程に手を抜いてしまうと「作り手が消費者に本当に伝えたいこと」が全く伝わらなくなってしまう可能性が非常に高くなります。
デザイナーの仕事は、『作り手と消費者をつなぐもの』です。
つまり、商品に込めた伝えたい想いを、具体的なイメージやビジュアルに昇華させることなのです。
商品は単に品物を作るだけでは売れるものにはなりません。
店頭に並び、お客様が手に取って、その価値が明確に伝わってこそ、これが「欲しい」と初めて感じるものです。
つまり、必然的に売れるものをつくろうとするならば、ものづくりだけでなく、出来上がった後のプロモーションを考えておくことが必要不可欠であり、
企画段階から消費者の目線を持つデザイナーと組んで議論し、仕事を進めていくことによって、独りよがりの「もの作り」を避けることができます。
デザイナーは、商品価値を明確に消費者に伝えるだけではなく、それを【見える化】する鏡のようなものです。
また、作り手が知らなかった世界観を導入することで、全く違う新しい販売チャネル(流通経路)のご提案にも繋げることができます。